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【永平寺様との1年】公開するまでの経緯とこれから関係

      2018/05/22

大本山永平寺様の制作実績

【2018/5/22更新】新たに英語版サイトをアップいたしました。

今から1年以上前の2016年10月。福井新聞様が弊社を取り上げてくださって多くの反響があった中、実は福井県を代表する場所である【大本山永平寺】様からも「一度お話しが聞いてみたい」とお問い合わせをいただいておりました。

そして契約から約1年、ようやく本日12月1日に永平寺様のホームページをアップすることができました。

ここに至るまで、数多くのやりとりや挫折、そして成長がありました。今回は永平寺様のホームページ制作を通して「るじねっと」がどう変わっていったかをお伝えしたいと思います。

 

完成したホームページ

まず、完成したホームページをご案内します。下記をクリックして下さい。

大本山永平寺公式ホームページ

大本山永平寺公式ホームページ

ここまで来るのに多くのやりとりの中で非常にたくさんの経験を得ることできました。ホームページ作成にご協力いただいた永平寺のご関係者様、並びにお会いするきっかけを作って下さった福井新聞社様、ご紹介して下さった福井銀行のご担当者様。本当にありがとうございました。

英語版サイトのアップ

【2018/5/22追加】

新たに永平寺様の【英語版】サイトをアップしました。言語が全て英語ということもあり、非常に難しく何度も修正を行いましたが、永平寺のご担当者様がとても親切にご指導して下さったおかげで無事作成することができました。本当にありがとうございました。

 

お問い合わせから、お会いするまで

永平寺様からお問い合わせをいただいたのは昨年10月に福井新聞様の「ふくい創業人」という特集にご掲載いただいたことがきっかけでした。(福井新聞様にご掲載されたことの詳細は下記リンクへ)

 

福井銀行様を通して

最初は永平寺様から直接のお問い合わせでなく、「福井銀行」様を通してのお問い合わせでした。

 

ある日福井銀行様からご連絡があり、

「永平寺様に成果報酬型のホームページについてご説明しに行ってみませんか」

とお声がけをいただきました。

恐らく、永平寺様は弊社に気を使って下さったのだと思います。

  • 初めて仕事で来た人は高確率で迷う
  • 礼儀作法
  • 独特な緊張感

これらがあるため、経験不足の私はおろか、よほど肝が据わっている方でないと最初は苦労すると思います。そこで双方(永平寺様と弊社)取引がある福井銀行様を通していただいて、私が福井銀行様に「同行」するという形を取らせていただき、永平寺様にお伺いすることになりました。

 

初の永平寺とヒアリング

「永平寺」という空間はとても言葉で言い表せない高尚な空気が流れています。

実は、永平寺様に伺ったのは福井銀行様に同行させていただいた時が初めてで、様々なことに圧倒されました。

  • 開けた空・森林
  • 街並みや人の流れ
  • 寺院の壮大さ
  • 見事な苔
  • 1歩1歩の重み

など、なかなか普通に生きていたら感じられないような空気感に圧倒されました。

呆然としているなか、永平寺のご担当者の方(3名)と面談の時間となりました。

当時から弊社が心がけていたのは「まずはお客様のご希望をヒアリング」することだったので、どういったホームページをご希望とされているのか質問させていただきました。

すると皆さん口を揃えておっしゃったのは

「正しい情報を分かりやすく伝えたい」

とのことでした。実は永平寺様は今までホームページを持たれたことがなく、公式のホームページがなかったことから様々なサイト上で間違った情報が流れていました。拝観時間を始め、恩金や人物や歴史について間違ったことを書かれているサイトがあまりにも多かったのです。

その影響で、他サイトの間違った拝観時間の情報を見て、本来開く時間よりも相当早い時間に来てしまいご参拝者様が中に入れなかったり、逆にかなり遅い時間に来てしまい拝観時間に間に合わず入れなかったりなど、間違った情報のせいでご参拝者様が悲しい思いをされることが多々ありました。

それを防ぐために、正しい情報を分かりやすくご参拝者様に伝えたいというお気持ちからホームページを持ちたいと思うようになったと教えてくださいました。

これらのことをヒアリングさせていただいた上で、弊社が成果報酬型という福井では珍しい方法でホームページを制作していることもお話しさせていただき、一旦会社に持ち帰ってどうご提案するか検討させていただくことにしました。

 

 

ご提案とまさかの展開

2回目に永平寺様とお会いする際に、ヒアリングした内容を元に作成した資料を持って、このような内容のホームページではいかがでしょうかと提案させていただきました。

すると、永平寺のご担当者様は想像以上に良い反応を示して下さり、弊社とご契約していただけるようになりました。

正直、当時弊社は立ち上げたばかりでしたし、他の会社様からお問い合わせをいただいて提案をしたときにも、

「成果報酬は面白いけど、やっぱり立ち上げたばかりじゃ潰れる可能性もあるし、他社で充分な実績が出来たら連絡してきてよ」

と言われた経験があり、当然、大きな会社や組織に信用していただくのは難しいだろうと考えていました。

そのため、まさか永平寺様に契約していただけるとは夢にも思っておらず、永平寺様の心の広さに驚きと同時に胸がいっぱいになりました。

 

当時の弊社は

  • 立ち上げて半年近くの若い小さな会社
  • 個人事業主
  • 年齢が当時28歳
  • 実績がほとんどない
  • 学歴も決していいとは言えない

など、「永平寺」という全国や海外に著名な組織が、こんな小さな会社の私と契約して下さるなんてありえないことだと思っていました。

 

のちのち聞いたお話しなのですが、契約していただいた決めてが

  • 地元の企業
  • 若すぎずいい年齢
  • 小回りがきく
  • 作って終わりではない長いお付き合いができる
  • 成果報酬型という新しいことに挑戦している

など、様々な点で評価をしていただけました。

特に「長いお付き合いができる」と言われることは大変名誉なことで、弊社自身も長いお付き合いを前提に一生涯サポートする覚悟をもってお客様のホームページを制作しているので、永平寺様のお言葉は嬉しい限りでした。

契約の際に「新しいことに挑戦して頑張っている市野君を応援したいから契約したい」と言っていただけたことは、これまでの私の心の支えになっていますし、これから先も忘れることはありません。

 

実は他社で決まりかけていた

契約までの裏話として、弊社とお会いしていただく前に数社にお見積りを出されていたそうです。実際に契約前までお話しが進んでいた会社があったそうですが、福井新聞様の記事をご覧になったことがきっかけで弊社と契約してくださいました。

もし、

  • 福井新聞様に掲載されるのが少しでも遅かったら
  • 最初のお問い合わせからすぐにお会いすることができなかったら

など「もし」を想像したら、永平寺様とお会いすることがなかったかもしれません。

本当に、今こうして契約できているのも大きなご縁と感謝を感じるのと同時に、より強い覚悟を持って今後も制作に関わっていきたいと思っております。

 

 

勉強と体験

永平寺様のホームページを制作する上で、まずは永平寺様について知らないといけません。私自信、恥ずかしいことですが地元に住んでいながら永平寺様に伺ったことがありませんでした。

そこで永平寺様から「一度、参籠(さんろう)に来てみませんか」とお誘いをいただきました。

永平寺の参籠とは

一泊二日で永平寺に泊まり込み、「坐禅」「法話」「精進料理」などを通して永平寺を知ることができる宿泊体験。

当時の私は本当に無知だったので「参籠」という意味がよく理解できていませんでしたが、即答で「是非よろしくお願いします!」と言った覚えがあります。

 

 

福井銀行のご担当者への御恩

参籠に行くとなった際も、福井銀行のご担当者様は「是非お供しますよ!過去にも何度も行ったことがあるのでご案内します。」と大変にこやかに言ってくださいました。正直かなり嬉しかったのですが、毎回ご同行いただくのも恐縮だったので「さすがに申し訳ないので今回は大丈夫ですよ」と言ったのですが、そのあとかけて下さったお言葉は今でも忘れられません。

私も最初永平寺様に行くときはとても緊張いたしました。その時様々な方が親切にしてくれて、感謝をお伝えしたら『そのお気持ち大事にして下さい。今度はあなたが同様なことを別の方にしてあげてくださいね』と言われました。まさに今がその時ですかね。笑

正直、こんな素晴らしいことをおっしゃっていただき本当に嬉しかったですし、本当に心強かったです。

福銀のご担当者様は、知識もなく言葉も知らない私に対してたくさんのことを丁寧に教えてくださいました。

 

参籠を通しての多くの発見

参籠では多くのことが勉強できました。

 

坐禅

まず、坐禅の作法です。坐禅はちゃんとやるのは初めてで、しっかりと組めるか不安でしたが、苦手な方でも組める方法を当時は教えてくれました。なので組むのは問題なくできました。

坐禅中はとても静かです。永平寺の坐禅は、坐禅中は姿勢を正しく目を開けたままで、「無心」になることです。無心に無心にと思いましたが、邪念が邪魔して無心にはなりきれませんでした。

しかし、自分を見つめなおすきっかけができました。

坐禅中は『あの言動・行動は正しかったのか』『あのときの判断は正しかったのだろうか』『ちゃんと人に感謝を伝えられているのだろうか』など、過去の自分を省みていました。

自分を省みることは日常では全くやらなかったので、いい機会を与えていただけたと感謝いたしました。

 

法話

坐禅が終わったあとその場で永平寺のお役職の方からの法話がありました。

そこではホームページを作るうえでとても大事なヒントをいただき、その言葉をこれまでずっと念頭に置いてホームページを制作してきました。

それは、「永平寺を五感で感じる」ことです。

法話の中で

永平寺を楽しんで下さい。特に五感で感じていただき、来てよかったな。また来たいなと思えるような経験をしていって下さい。

とお話しの一部でおっしゃっていました。

五感とは、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」のことで

  • 視覚:景色・天気・季節
  • 聴覚:鐘やお経・自然の音
  • 嗅覚:お香のにおいや季節のにおい
  • 味覚:食事の美味しさ
  • 触覚:柱や石などを触った感覚

など、永平寺にいる中であらゆる感覚で感じ取れることがあります。

日常生活では全く意識していなかったことが永平寺に来ると意識するようになりました。

それから打ち合わせで永平寺に伺うたびに五感を意識するようになり、特に「天気や季節」の違いによって感じ方が全然違うことに気が付きました。

1年間永平寺様に通い続けてきましたが、春夏秋冬の季節によって晴・曇・雨・(雪)の感じ方が全然違います。

1つ事例を挙げると「雨」について考え方が変わりました。日常生活では雨が降ると「なんか嫌だなぁ」と思っていましたが、永平寺での雨は「神秘」です。雨の音の響き方に聞き耳を立ててみたり、寺院から見る外の景色がまぁ趣があること。また河原や街路時・木の滴などどれも美しく見えてしまい、雨が降っているのにも関わらずなんだかワクワクするような気持ちになりました。

気の持ちようでこんなに世界が変わって見えるんだぁ!と少し少年に戻ったような気持ちになりました。

 

こういった「五感」で感じたことをホームページでも表現したいと思い、写真選びやデザインなどを永平寺様とご相談しながら1年間かけて作り上げていきました。

もちろん、弊社の強みである「作ったら終わりでなく、そこからスタート」なので、これからもっともっと良くなるようホームページ作りをしていきます。

 

精進料理

そもそも精進料理とは、【三徳】【五味五法五色】と言われており、簡単に言うと、「見た目が美しく、飽きさせない栄養満点のとってもおいしい手作り料理」です。

今回私は精進料理を生まれて初めて食べました。

どの品もあまりにも美味しく、砂糖をつかっていないのに野菜自体の甘さが出ていました。

『精進料理ってこんなに美味しかったんだぁ。今までの人生損していたなぁ』という新たな発見をしました。

 

気持ち次第で全然違う

参籠を体験して思ったこと。それは参籠をどういう気持ちで体験するかで感じ方が全然違うということ。

私が体験したときは、自分たち以外の方も多くご参加されており(全員で50人ぐらい)様々な方がいらっしゃいました。個人で参加されるかたや外国人の方。また企業研修の一環で参加されている方もいらっしゃいました。

 

法話の中で伺った「五感」で感じてみよう!と思い、日ごろやっていない感覚を限界まで研ぎ澄ますつもりで臨んでいましたが、坐禅中はもちろん慣れない環境に身を置く事がとても新鮮でした。

次に参加させていただくときは、永平寺や禅について興味がある方と一緒にご紹介しながら参加してみたいと考えています。

 

 

挫折と成長

実は永平寺様のホームページは今年の2月というだいぶ早い段階で完成していました。自社的にはかなり自信のあるデザインや内容だったので、すぐに公開できるだろうと考えておりました。

 

大きな挫折と愛情

......しかし、お役職の方々が集まる会議でご披露したら、数多くのご指摘をいただきました。

少し一例をあげます。

  • 全体的に暗い
  • 文字が小さい
  • フォントの字体が見づらい
  • 余白がもっと欲しい
  • 内容・デザインをもっとシンプルに
  • 表面的な写真の選び方

などなど、ほんの一部ですがその他にも多くのご指摘をいただきました。

特に一番下の「表面的な写真の選び方」のご指摘をいただいときはかなりヘコみました。自分の感性で「美しい」「迫力がある」と思って選んでいたはずでしたが、実は写真と内容が一致していなかったりしないものがかなり多く、永平寺様のことを理解できていなかったことがよく分かり反省しました。

 

しかし、会議の最後にとても嬉しいお言葉をかけていただきました。

『永平寺について何も分からない状態から始めたにも関わらず、一生懸命勉強されたのであろうということが伝わってきました。まだ完成ではありませんが、これからも変わらずよろしくお願いします』

多くのご指摘もそうですが、最後のお言葉にも永平寺様の優しさがこもっていました。

普通、自分達の想像していたものと違うものを他人が作ってきたら、ネガティブな感情になったり、場合によっては言葉を荒げたりします。

しかし、永平寺様はそういった表情や言葉は一切なく、本当に優しく諭し教えてくださいました。

会議が終わったあとも、数名のお役職の方がその場に残ってくださり「ここはこうしてはどうでしょうか」と、一緒になってホームページのデザインや内容を考えてくださいました。

また、多くの方がホームページの「文言」について何度も会議を開いて検討してくださり、本当に皆様と一緒になって作り上げていきました。

 

折れずに強くなる

それから何度か会議の度にご指摘をいただくことを繰り返しました。実際にホームページの大きな作り直しが実に3回。細かい修正箇所を入れたら30回以上修正をしていきました。

しかしながら、弊社の心は決して折れませんでした。ご指摘をいただいた直後は落ち込むことも多かったのですが、皆様からいただくどのお言葉にも優しさと愛情を感じ取ることができました。正しい情報をご参拝者様に伝えられる良いホームページを作りたい!という永平寺様の気持ちが凄く伝わってきましたので、なんとかその気持ちに応えたい!良いホームページを作らなくては!!と思っていました。

なので折れるどころか逆に強くなっていきました。笑

このように優しさと愛情のあるご指摘を多くいただけたおかげでホームページはもちろんよくなっていきましたし、会社としてもホームページに新しい要素を入れたりなどでノウハウが多く蓄積されました。そして、私自身も非常に多くのことを学ぶことができ、大きな成長に繋がりました。なので、永平寺様を担当させていただくようになってから、昔に比べて多少の物事では動じ難くなったという自負があります。

 

 

ホームページのアップ、そしてこれから

そして、永平寺様にお会いしてから1年以上が過ぎ、ようやくホームページのアップの日を迎えることが出来ました。ようやくスタートを切れるという気持ちと同時に、これから永平寺様のホームページをもっともっとよくしていかなればならないという使命感を感じています。これは永平寺様だけでなく、他のお客様のホームページを作った時も同様な気持ちで、作って終わりではなく、作ってから始まりという気持ちで挑んでいます。

弊社るじねっとは「成果報酬型」というどこの会社もやりたがらない(やれない)方法でホームページ制作をしています。

弊社の評判を聞きつけた同業他社に、るじねっとが独自で作り上げてきた内容と全く同じことをやっているように謳われたり、弊社を利用してノウハウを吸うだけ吸って捨てられたこともあり、甘い言葉で契約に漕ぎつけ、よく調べたら弊社に圧倒的に不利な内容で契約させようとしていたり、弊社の悪評を流そうと躍起になっている業者がいることを知ったりなど、ここまで決して順風満帆に来たわけではありません。

しかし、永平寺様を始め、契約してくださっているお客様の優しさと厳しさの「愛情」を多く注いでいただいたおかげでここまでくることができました。

何度も繰り返しますが、弊社は作って終わりではなく、作ってからスタートを切ります。これから先も大きな壁にぶつかるときは多々あると思いますが、永平寺様にいただいた言葉のように、「応援したい」と思ってくださるお客様がいることを自信にして、これからも契約をさせていただくお客様をサポートさせていただきます。

最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

大本山永平寺公式ホームページはこちら!

 

 

 

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